歯が隣の歯とくっついている?!

今日は癒合歯(ゆごうし)のお話です。

癒合歯AB

2本の隣同士の歯がくっついて1本の歯になっている状態を「癒合歯」といいます。乳歯に多く、下顎前歯部に出現することが多いです。(永久歯の癒合歯は0.3%ほどでとても少ないです)

上の歯だと1番目と2番目(乳中切歯・乳側切歯)、下の歯だと1番目と2番目(乳中切歯と乳側切歯)もしくは2番目と3番目(乳側切歯と乳犬歯)によく見られます。

癒合歯は2本の歯の合わさっている部分が溝になっていることが多く、その部分がむし歯になりやすかったりするので歯みがきに注意が必要です。

乳歯が癒合している場合に永久歯はどうなる?
①問題なく2本はえてくる場合
②永久歯も癒合歯ではえてくる場合
③永久歯の形が通常より小さい場合
④その下にある永久歯(後継永久歯)が欠如している場合
があります。

癒合歯がある場合は乳歯が永久歯に交換するときに、歯の本数や歯の幅に問題が生じるため、矯正治療が必要になることが多いです。

当院で乳歯に癒合歯があるとご来院された患者様の約8割は後継永久歯の先天性欠如歯でした。矯正治療が必要な場合もまだ必要でない場合も、一緒に生えかわりを観察させていただいています。